需要があるかどうかはともかく、作画過程をアップしてみます。ドット絵の延長線上にある塗り方です。興味のない方はすっ飛ばしちゃってください (笑)。長いし。使ってるツールは Photoshop 7.0 です。
1. まずは線画を用意。↓これは 5px のハードブラシ、25% のグレーで直描き。まゆげはアタリ線なしでいきなり描きこみます (笑)。なんか狂ってたらそこだけ選択して移動とかして調整。テキトーです。
後からいじる可能性もあるので、キャラ毎にレイヤーを分けてます。この絵では左上に光源があるつもりで、光が当たっていそうな部分の線は薄くしてますが、これは塗りながら調整してもおk。最初のころはそうしてました。
2. ざっくり色分け。塗り絵みたいにべったり塗ってベースの色を決めます。これはパーツ毎の一番明るい色で塗ってます。はみ出しとかはまだキニシナイ。
レイヤー分けはお好みで。分けられるなら分けといたほうが調整しやすくていいです。
3. 影というか、暗い色を塗っていきます。9px のハードブラシ使用。暗い色は青味よりに、彩度の高低をかわりばんこに、のルールを念頭に。左上が光源のつもりで。でも正直ライティングはたいして気にしてません (笑)。
こんな感じになります。パーツあたり 3 色で塗ってます。若い子や女の子は細部まで塗りこまずおおまかに塗り分けるぐらいが丁度よい具合。オサーンや怖い絵のときは凹凸を意識してもっと細かく塗ります。塗り終わったら背景を黒くしてはみ出し部分を消しゴムで処理。
4. 消しゴムかけたらハイライト入れ。心のおもむくままに描きこみます。
もとより写実は考えてないので、「それっぽく」見えればおkの精神。ときどき筆圧を上げてアクセントを付けたりと、デフォルメしながら入れていきます。女の子の肌は柔らかく見せたいのでソフトブラシを使用。その他は塗りと同じく 9px ハードブラシでぐりぐりと。あ、それとこの段階で女の子のほっぺたに、目の大きさよりちょっと大きいぐらいのサイズのエアブラシでピンクを差してます。色味がよくわかんないときはレイヤーを分けて、色調補正かけたりレイヤーの不透明度を調節したりします。で、ピンクの中心にハイライトをちょん、と。
5. ハイライト入れたらあとは背景。といってもいつもちゃんとした背景なんか描いてませんからこの時点でできあがったも同然です (笑)。だいたいの色を決めて (この絵では↑までですでに決めてあるモスグリーン)、Photoshop のプリセットにある「はね」ブラシで適当にざくざくと。なんとなーく木の葉っぽさが出るかなーぐらいの感覚。このブラシは動物の毛を描くときとかにも便利だよ!
まぁこんなもんか、ってところで適当に色調補正。「明るさとコントラスト」でコントラストをいじったり、「色相・彩度」で色相や明度を調整したりします。
6. 後は全体を見て気になるところをちょこちょこ修正したらできあがり。この絵の場合は、最後の最後に赤ソドをちょっぴり拡大しています。Photoshop 6.0 以降 (だったかな) ではレイヤーをセット分けできるので、そういう調整が楽ちん。
以上、長々とお付き合いありがとうございました。自分ではすでにルーチン化してる工程なので目新しさがあるかどうかわかんないですが (笑)、なにやら参考になる部分とかあったれば幸甚っ。暗い色の塗りこみ方のパターンもあるんだけど、それはまた今度~。
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